八幡「異本・たとえばこんなバースデーソング」
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3: ◆A95oCT.s2k[sage saga]
2017/06/18(日) 18:03:46.80 ID:/+LAMdvF0
 @ 葉山隼人の計略

 去年の4月に奉仕部に入れられ、俺が雪ノ下や由比ヶ浜と知り合うようになってから既に1年以上の時が過ぎた。

 平塚先生の命令で俺が奉仕部に入部させられたこの1年は、俺にとって相応に慌ただしい1年だったと言えるだろう。

 由比ヶ浜の依頼に始まり、材木座に戸塚、葉山や相模、城廻先輩、戸部、海老名さん、一色、三浦など、多くの生徒が問題や悩みを抱えては奉仕部を訪ねて来た。

 それらの問題に対し、時に1人で、また時に誰かの協力の元で向き合い、結果として奉仕部を中心に多くの生徒の問題が解決される一方、また少しばかりの悔恨を残しつつも、それらの問題は解消されていった。

 そうして時は足早に過ぎ、ようやく俺達はこの春、3年生となった。


「お兄ちゃーん、小町先行くよー」

「待て小町、弁当忘れてる」

「あ、ほんとだ」

 テーブルの上に放置されていた弁当箱を小町に渡し、俺は玄関を出る。

 総武高の制服姿がすっかり気に入ったのか、スカートを翻しながら小町が言う。


「へへ、こうしてお兄ちゃんと登校するのも久しぶりだね」

「中学ん時はまず一緒に学校行くとかなかったもんな」

 実際、俺みたいな身内がいる事は学校での小町にとってマイナスでしかないからな。

 それを知っていた俺は、中学ではなるべく小町と接点を持たないようにしていたのだ。


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