八幡「異本・たとえばこんなバースデーソング」
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5: ◆A95oCT.s2k[sage saga]
2017/06/18(日) 18:06:42.58 ID:/+LAMdvF0
「お茶を淹れるわ、気分転換も大事よ」

「ああ、サンキュな」

 そう言うと雪ノ下は少しだけ微笑み、慣れた手つきで紅茶を準備する。

 雪ノ下を横目に見つつ、俺はふと思う。……以前に比べれば、俺と雪ノ下の関係も少しは縮まったのかも知れない、と。

 気品ある面持ちで紅茶を入れる雪ノ下から目を逸らし、俺は眼前の方程式を解いていた。

   ×   ×   × 

 雪ノ下の淹れてくれた紅茶を啜り、一息ついていた時の事。

 一際元気な声と共に部室の扉が開かれた。


「どうもー、遅れちゃってすみませーんっ」

 そう、にっこりとチャームポイントの八重歯を覗かせながら、小町が部室に入って来る。


「おう、小町」

「こんにちわ小町さん、今お茶を入れた所なんだけど、小町さんもどうかしら」

「雪乃さん、ありがとうございますっ」

 元気に一言、小町は雪ノ下に礼を言う。


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