35: ◆A95oCT.s2k[sage saga]
2017/06/18(日) 18:59:47.27 ID:/+LAMdvF0
「それに小町的にはこの場合、同性同士の方が案外良い案出るかと思うんですよ」
「そうね、私は別に構わないわ」
「うちも、みんなが迷惑じゃなければ」
双方、意義はないといった感じだった。
「じゃあ決まりだな、しばらくしたらこの辺りで落ち合おうか」
葉山の提案に頷き、各々が別々のコーナーに入って行く。
葉山とこうして行動するのも、久々なような気がするな。
× × ×
店内はさすが新規オープン店と言わんばかりに、そこかしこに宣伝ポップと商品が陳列されていた。
女の子受けしそうな小物に洋服、生活雑貨に化粧品など、品揃えも含め、どれもが他の店のそれとは違っている。
俺自身も陳列された商品を眺めては「あー小町喜びそうだなー」とか「戸塚にぴったりだな」とか思っていた。
「あ、これなんか結衣喜びそうだな」
「いいね、そのカチューシャ、由比ヶ浜さんに似合いそう」
葉山がカチューシャを手に取る。
ビーズでデコレーションされたそのカチューシャは、デコデコしてる割に控える所は控えめに工夫されていた。由比ヶ浜が付けたらさぞ似合うだろう。
しかも、デザインの割に優しいお値段設計までしてあったりする。
「これは、日焼け止めか」
「八幡、それ、今年の夏の新作って書いてあるよ」
コスメティック用品の棚を見る。見れば、今年の夏の新商品というポップと共に、宣伝CMの動画なんかが流されていた。
スプレータイプで手軽に扱える上、ヒアルロン酸だかなんだか、化粧水と同じ成分が入っているのが注目らしい。
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