八幡「異本・たとえばこんなバースデーソング」
1- 20
31: ◆A95oCT.s2k[saga]
2017/06/18(日) 18:52:16.85 ID:/+LAMdvF0
「君は……ええと、さざなみさん……だっけ?」

「相模です、相模南……雪ノ下さんのお姉さん、お久しぶり……です」

「ああごめん、相模さん……だったね、へぇ、雪乃ちゃんと仲良くしてくれてるんだ」

 陽乃さんのその目線に耐えかね、相模の顔がみるみる内に困惑に包まれていく。

 しかし、それでも相模は陽乃さんから目を逸らさず、意志の込められた声で話を続ける。


「ええ……雪ノ下さんも、比企谷も……あの時、私を助けてくれましたから」

「……そっか、雪乃ちゃんと、あと比企谷くんとも、仲良くしてあげてね」

「……はい」

「……君、前に比べて変わったね……いや、強くなったとも言うべきかな」

 そう一言、陽乃さんは相模の目を見て一瞬、微笑む様な顔を見せながら言った。

 そして少しの間を置き、陽乃さんはアイスコーヒーを一口含み、皆に向けて話を続ける。


「で、今日はどうしたの? みんなで比企谷くんとデート?」

「あり得ないわ、今日は由比ヶ浜さんのお誕生日の買い物に来たのよ」

「ふーん、ガハマちゃんのお誕生日ね」

「いやー、どのお店もなかなか魅力的なんですが、思いの外難航してまして」

「まぁ、ここってお店多いからね……ふふふ、そんな君達にここはお姉さんが素敵なアドバイスをしてあげよう」

 小町の声に納得するような顔で陽乃さんは言う、そして、鞄の中からチラシと思われる1枚の紙を取り出し、俺達に渡した。


「そこのお店、先週オープンしたばかりだから、行ってみたら? さっき見て来たけど、品揃えも良くて雰囲気の良いお店だったよ」

 陽乃さんの声に合わせてチラシを見る、そこには、俺達がまだ見てないエリアに新規オープンしたと思われる店舗の情報が書いてあった。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
83Res/95.56 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice