八幡「異本・たとえばこんなバースデーソング」
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15: ◆A95oCT.s2k[sage saga]
2017/06/18(日) 18:22:20.49 ID:/+LAMdvF0
「はあああああちまあああああああああん!!!!!!!!」

 怒声と共に部室の扉が勢いよく開かれる。

 すると、原稿らしき十数枚の紙の束を持った材木座が息を切らしながら部室に入り込んで来た。


「ざ、材木座……どうしてここに」

「お主が一方的に電話を切るからであろうが」

 言うや否、手にした原稿用紙を掲げ、高らかに材木座は言い切った。


「ふふふふふ八幡、生憎だが既に原稿は終わらせたものでな……そう、故に今の我は自由!! 自由の翼を持つ紅蓮の一矢なのだああああ!!!!!」

 もう面倒くせえよこいつ、そのまま壁外調査にでも行って巨人に喰われてくれよもう。


「中二さん今日も絶好調だなぁ」

「つまり、しばらくは暇だから是非連れて行って欲しい……と言う事かしら」

「はぁ……仕方ねえな」

 このまま押し問答を続けても意味がないので、仕方なく材木座もメンバーに招く事にする。


「して八幡、我の原稿なのだが、加筆修正を加えたこの新作、是非一度呼んで頂きたくござ候」

「断る」

「まぁ待て八幡、今回は妹君にも配慮し、過激なシーンを控えた全年齢対象にした奴だ、心配はないぞ」

 うぜぇ……お前それ小町にも読ませる気か。


「あははははっ、大丈夫ですよ中二さんっ、小町の分も、お兄ちゃんが楽しく読んでくれますよっ♪」

「おっふ」

 とても爽やかな笑顔と共に、小町は材木座の願いを断っていた。ていうか妹よ、兄の意見を無視して終わらせようとするな。

 僅かに呻き声を上げる材木座を無視して、小町は戸塚に電話をし始める。

 数秒の会話の後……。


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