23: ◆i/Ay6sgovU[saga]
2017/06/14(水) 22:47:23.89 ID:6jKTh3xi0
まずは、親指用のマニキュア。
封を開けて、さて塗ろうかという、その時に。
「待って」
今の今まで、自分の爪を笑顔で眺めていたはずの志希さんが、片手で私の指を隠し、もう片手で、メイクさんからマニキュアを奪い取りました。
「コレ、アタシが渡したやつじゃないでしょ」
聞き慣れないほどに冷酷な志希さんの声。少し匂いを嗅ぎ、続く。
「……こんなもの人体に塗ったら」
でも、今の私には、その言葉を最後まで聞くことはできなくて。
「……っ!」
気がつくと私は、部屋を飛び出していました。
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