24: ◆i/Ay6sgovU[saga]
2017/06/14(水) 22:47:56.92 ID:6jKTh3xi0
まただ。まただ。まただ。
偶然じゃない。偶然じゃない。偶然じゃない。
重い足どりで、やっとの思いで玄関ホールに辿り着き、事務所から出ようとするのですが、やはり人形の前には人がいて。
「お! ありすちゃんじゃん! ちょっと見てよこの人形〜、この人形ってこんなに」
その話している人物が友紀さんであるということすら、私はすぐにはわからなくて。
その次の言葉だって。
「腕にいっぱい傷なんてあったっけ?」
「ま、どうでもいっか! どう? ヒマなら野球しない?」
背筋なんて、とっくに凍っていて。
「あ! ずりーぞ友紀! ありす、サッカーやろうぜ?」
耳なんて、ほとんど機能していなくて。
いつの間にか、逃げていました。
逃げ出して……いました。
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