28:名無しNIPPER[saga]
2017/06/08(木) 15:31:13.02 ID:HDDjVf7S0
私たちは、傍目から見てもとても仲の良い姉妹だったと思います。
それはハリボテではなく、私と日菜の間には確かな絆がありました。
29:名無しNIPPER[saga]
2017/06/08(木) 15:35:27.82 ID:HDDjVf7S0
日菜はそんな私をとても慕ってくれていました。
「お姉ちゃんっ、お姉ちゃんっ」と後ろをくっついてきて、私を頼ってくれる妹が可愛くないはずもありませんでした。
30:名無しNIPPER[saga]
2017/06/08(木) 20:04:59.42 ID:HDDjVf7S0
日菜は何もしなくてもテストの成績は良かったのですが、やりたくないことはとことんやりたがらなかったので、遊ぶのに夢中になって宿題を忘れることもしばしばでした。
それを見かねた母が、あるとき私たちにこう言いました。
31:名無しNIPPER[saga]
2017/06/08(木) 20:09:32.16 ID:HDDjVf7S0
テストの前日、日菜が寝てしまった後も私はテストの復習をしていました。
紗夜「ふぅ‥よーし出来たっ‥ これでテスト範囲は完璧…」
32:名無しNIPPER[saga]
2017/06/08(木) 20:13:21.20 ID:HDDjVf7S0
週明け、テストの返却日がやってきた。
33:名無しNIPPER[saga]
2017/06/08(木) 20:18:11.40 ID:HDDjVf7S0
「やったっ!!」
34:名無しNIPPER[saga]
2017/06/08(木) 20:21:31.93 ID:HDDjVf7S0
家に帰るなり、嬉しそうにお母さんにテストを見せにいく日菜。
私はそのまま自分の部屋にこもって、テストをクシャクシャに丸めてゴミ箱に投げつけた。
35:名無しNIPPER[saga]
2017/06/08(木) 20:26:44.19 ID:HDDjVf7S0
「テスト‥残念だったわね。でもお母さんは紗夜がとっても頑張ってたこと‥ちゃ〜んと知ってるわ」
「何か好きなもの‥言ってごらんなさい?」
36:名無しNIPPER[saga]
2017/06/08(木) 20:32:00.53 ID:HDDjVf7S0
日菜と私は、お揃いの新しい靴を買ってもらいました。
「やったーっ! お姉ちゃんとお揃ーい♪」
37:名無しNIPPER[saga]
2017/06/08(木) 20:39:06.02 ID:HDDjVf7S0
その日の学校は5限目が体育で、私たちのクラスは跳び箱の授業を受けていました。
日菜は8段の跳び箱も悠々と跳んでいました。
(8段というのは、私たちの小学校の跳び箱では一番高いものでした。)
38:名無しNIPPER[saga]
2017/06/08(木) 20:42:46.30 ID:HDDjVf7S0
マミコちゃんは引っ込み思案で、以前は一人でいることが多いような子でした。
しかし、日菜はどんな子にも見境なく声をかけるので、初めはおどおどしていたマミコちゃんとも次第に仲良くなっていきました。
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