24:名無しNIPPER[saga]
2017/06/08(木) 15:09:07.67 ID:HDDjVf7S0
加えて彼女には天賦の才というものがありました。
何をやっても人並み以上
25:名無しNIPPER[saga]
2017/06/08(木) 15:11:40.41 ID:HDDjVf7S0
私たち姉妹は、小学校4年のクラス替えのときまで、ほぼ全ての時間を共有していました。
もっと正確にいうと、小学校3年に上がった頃まででしょうか。
26:名無しNIPPER[saga]
2017/06/08(木) 15:13:32.35 ID:HDDjVf7S0
そんなあるとき、ずっと一緒に遊んでいた友達にこう言われました。
「あれっ? 今日は日菜ちゃん来ないの?」
27:名無しNIPPER[saga]
2017/06/08(木) 15:15:53.09 ID:HDDjVf7S0
子どもというのは残酷なものですね。
どうやら、私というのはその子たちにとって、人気者な日菜のおまけ程度だったということなのでした。
28:名無しNIPPER[saga]
2017/06/08(木) 15:31:13.02 ID:HDDjVf7S0
私たちは、傍目から見てもとても仲の良い姉妹だったと思います。
それはハリボテではなく、私と日菜の間には確かな絆がありました。
29:名無しNIPPER[saga]
2017/06/08(木) 15:35:27.82 ID:HDDjVf7S0
日菜はそんな私をとても慕ってくれていました。
「お姉ちゃんっ、お姉ちゃんっ」と後ろをくっついてきて、私を頼ってくれる妹が可愛くないはずもありませんでした。
30:名無しNIPPER[saga]
2017/06/08(木) 20:04:59.42 ID:HDDjVf7S0
日菜は何もしなくてもテストの成績は良かったのですが、やりたくないことはとことんやりたがらなかったので、遊ぶのに夢中になって宿題を忘れることもしばしばでした。
それを見かねた母が、あるとき私たちにこう言いました。
31:名無しNIPPER[saga]
2017/06/08(木) 20:09:32.16 ID:HDDjVf7S0
テストの前日、日菜が寝てしまった後も私はテストの復習をしていました。
紗夜「ふぅ‥よーし出来たっ‥ これでテスト範囲は完璧…」
32:名無しNIPPER[saga]
2017/06/08(木) 20:13:21.20 ID:HDDjVf7S0
週明け、テストの返却日がやってきた。
33:名無しNIPPER[saga]
2017/06/08(木) 20:18:11.40 ID:HDDjVf7S0
「やったっ!!」
34:名無しNIPPER[saga]
2017/06/08(木) 20:21:31.93 ID:HDDjVf7S0
家に帰るなり、嬉しそうにお母さんにテストを見せにいく日菜。
私はそのまま自分の部屋にこもって、テストをクシャクシャに丸めてゴミ箱に投げつけた。
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