139:名無しNIPPER[saga]
2017/06/19(月) 00:51:28.58 ID:TqcAjD03O
悪い奴だったんだ。
千歌ちゃんが輝くのを誰よりも後押ししてるフリをしていただけだ。
親友のフリをしていただけだ。
その方が、近づけたから。
手に入らないと分かったら途端に臆病になってしまう。
「曜ちゃん、交替しよっか」
「じゃあ、頼みます」
「大丈夫? まだ、ぼーっとしてるみたい」
「うん、そうみたい」
「私に、もたれてていいよ?」
背中に、梨子ちゃんのお腹が当たった。
どきりとした。
でも、甘えたかった。
「そうするね」
こんな悪い奴でも、優しい人は現れるんだね。
「曜ちゃん、目、閉じないと……」
「わっと」
165Res/122.37 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20