【ミリマス】まつり「夢の中で過ごす最高の一日」
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32:名無しNIPPER[saga]
2017/06/03(土) 09:53:13.99 ID:IBsWQdqG0


こうしてまつりとまつり姫はもう1日入れ替わることになった。

今日の朝礼ではまつりはいつも通りの仕事に就いてとの指示を出した。
以下略 AAS



33:名無しNIPPER[saga]
2017/06/03(土) 09:55:01.61 ID:IBsWQdqG0
P「どうした,まつり」

まつり「えーと……まつり姫は好きな人の家に行ってるのですよね」

P「ああ」
以下略 AAS



34:名無しNIPPER[saga]
2017/06/03(土) 09:56:15.68 ID:IBsWQdqG0
P「まつり姫が屋敷に帰らず,ずっと彼の家にいれば異変に気付けたかもしれないが,姫もこの屋敷を1日以上放っておくことができなかったのだろう。あとは彼のプライドの尊重ってやつ?」

まつり「……」

P「99日も屋敷に通ってくれていたんだ。最後の日も家に迎えに来てもらうのではなく,この屋敷に自力で来て達成したかったんじゃないか,お互いにさ」
以下略 AAS



35:名無しNIPPER[saga]
2017/06/03(土) 09:56:53.99 ID:IBsWQdqG0
俺たちはまつり姫が帰ってくるのを待ち続けた。

まつり姫が満足のいく1日を過ごしていることを祈りながら。



36:名無しNIPPER[saga]
2017/06/03(土) 09:58:12.62 ID:IBsWQdqG0
日がとっくに落ちて辺りが真っ暗になったころ,まつり姫は帰ってきた。

うつむいているため顔は確認できないし,無言のままだ。

それでも労うことぐらいはしてもよいだろう。
以下略 AAS



37:名無しNIPPER[saga]
2017/06/03(土) 09:59:11.90 ID:IBsWQdqG0
視界が暗転するーー。

気付いたときには自室のベッドの上だった。

帰って来られたのか……?
以下略 AAS



38:名無しNIPPER[saga]
2017/06/03(土) 09:59:56.46 ID:IBsWQdqG0
事務所

まつり「おはよう……プロデューサーさん」

P「おはよう」
以下略 AAS



39:名無しNIPPER[saga]
2017/06/03(土) 10:01:37.23 ID:IBsWQdqG0
P「ここに来るまで,あの夢のことずっと考えてたんだ。多分,俺たちを連れてきたのは彼を亡くして後悔し続けた未来のまつり姫なんだろう……。ただ気になるのは,あの時間帯がまき戻されたものなのか……それかまつり姫が一時の夢だったのか……んっ」

まつりの人差し指によって俺の唇は軽く押さえられ,台詞は中断された。

まつり「大丈夫なのです。まつり姫はまつりにそっくりな姫だったのですよ。ハッピーなエンドを迎えたのに違いない,なのですよ」
以下略 AAS



40:名無しNIPPER[saga]
2017/06/03(土) 10:02:28.23 ID:IBsWQdqG0
まつり「それこそハッピーなエンドを迎えた証拠なのです」

P「?」

まつり「バッドバッドな悲し〜エンドはそれこそ星の数だけ考えられるのです。でもハッピーエンドは……案外数パターンしかない,ありふれたものだったりするのです。お話として残らなかったということは……幸せだったからこそ歴史に埋もれてしまったのです」
以下略 AAS



41:名無しNIPPER[saga]
2017/06/03(土) 10:03:24.23 ID:IBsWQdqG0
まつり「まつり姫は最後に最高の一日だった,と言ってくれましたのです。……プロデューサーさん,お疲れさま。とってもカッコよかったよ」

まつりに姫の影が重なった気がした。

こうして俺たちの冒険は幕を閉じたのだった。
以下略 AAS



42:名無しNIPPER[saga]
2017/06/03(土) 10:04:52.82 ID:IBsWQdqG0
ありがとうございました。
似たような題材の
エミリー スチュアート「恋ぞつもりて 淵となりぬる」もよろしく

またね!
以下略 AAS



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