【ミリマス】まつり「夢の中で過ごす最高の一日」
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27:名無しNIPPER[saga]
2017/06/03(土) 09:48:36.20 ID:IBsWQdqG0
もしかして……
導いた事実に思わず鳥肌がたつ。
まつり「どうしたのです?プロデューサーさん」
28:名無しNIPPER[saga]
2017/06/03(土) 09:49:20.05 ID:IBsWQdqG0
俺の様子に驚いたのか,まつりもあとを着いてきてくれた。
まつり「どうしたのです,急に外に走り出して」
時間がないので説明は端的に。まつりなら分かってくれるはず!
29:名無しNIPPER[saga]
2017/06/03(土) 09:50:07.12 ID:IBsWQdqG0
百夜通い伝説とは小野小町が告白してきた男に対して百夜通ってくれたら気持ちに応えましょうと約束した話である。
その男は来るたび芍薬を持ってきて,小野小町はそれを植え続けたという。
99本までは埋まったが,百夜目は彼は現れなかった。
30:名無しNIPPER[saga]
2017/06/03(土) 09:50:42.85 ID:IBsWQdqG0
P「まつり!そっちから数えて何本だった?」
まつり「49本です!」
P「俺が数えたのは50本……合わせて99本!まつり姫の元へ行ってくる!」
31:名無しNIPPER[saga]
2017/06/03(土) 09:52:18.78 ID:IBsWQdqG0
障子の扉から光が漏れ出していた。
やはりまだ起きてないといけない理由があったんだな。
P「失礼します!」
32:名無しNIPPER[saga]
2017/06/03(土) 09:53:13.99 ID:IBsWQdqG0
◆
こうしてまつりとまつり姫はもう1日入れ替わることになった。
今日の朝礼ではまつりはいつも通りの仕事に就いてとの指示を出した。
33:名無しNIPPER[saga]
2017/06/03(土) 09:55:01.61 ID:IBsWQdqG0
P「どうした,まつり」
まつり「えーと……まつり姫は好きな人の家に行ってるのですよね」
P「ああ」
34:名無しNIPPER[saga]
2017/06/03(土) 09:56:15.68 ID:IBsWQdqG0
P「まつり姫が屋敷に帰らず,ずっと彼の家にいれば異変に気付けたかもしれないが,姫もこの屋敷を1日以上放っておくことができなかったのだろう。あとは彼のプライドの尊重ってやつ?」
まつり「……」
P「99日も屋敷に通ってくれていたんだ。最後の日も家に迎えに来てもらうのではなく,この屋敷に自力で来て達成したかったんじゃないか,お互いにさ」
35:名無しNIPPER[saga]
2017/06/03(土) 09:56:53.99 ID:IBsWQdqG0
俺たちはまつり姫が帰ってくるのを待ち続けた。
まつり姫が満足のいく1日を過ごしていることを祈りながら。
36:名無しNIPPER[saga]
2017/06/03(土) 09:58:12.62 ID:IBsWQdqG0
日がとっくに落ちて辺りが真っ暗になったころ,まつり姫は帰ってきた。
うつむいているため顔は確認できないし,無言のままだ。
それでも労うことぐらいはしてもよいだろう。
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