13: ◆VsKDZIx0tDcQ[saga]
2017/05/31(水) 16:27:00.04 ID:pDk4sywp0
いつにも増してテンションが高いサターニャと一緒に、少し歩いた場所にある映画館へ向かう。
その際の会話で得た情報によると、サターニャは地上に来てから映画館で一度も映画を観たことがないため、誰かと一緒に映画が見たかったのだと。
「ガヴリールは映画館に行ったことあるの?」
14: ◆VsKDZIx0tDcQ[saga]
2017/05/31(水) 16:28:53.85 ID:pDk4sywp0
映画館でチケットを買う際に、私の分のお金をサターニャが出そうとしてきた。
「いや、自分のチケット代くらい自分で払うよ」
「ふん、どうせアンタ課金とかで金欠なんでしょ、今月魔界からの仕送りが少し多かったからこれくらいの出費痛くもかゆくもないわ、それに」
15: ◆VsKDZIx0tDcQ[saga]
2017/05/31(水) 16:30:45.76 ID:pDk4sywp0
006
時刻は16時52分。
映画館を出たあと、お腹が空いたので適当に近くのファミレスに入ることにした。
16: ◆VsKDZIx0tDcQ[saga]
2017/05/31(水) 16:32:37.10 ID:pDk4sywp0
サターニャの横顔が夕日に照らされて、なんかすごく綺麗だ。
結局、普通にデートを楽しんだだけだったな。
私が変に勘ぐりすぎた。
「サターニャ、なんで体力測定のとき、私のこと助けてくれたの?私、てっきりおまえに嫌われてるかと」
17: ◆VsKDZIx0tDcQ[saga]
2017/05/31(水) 16:33:11.53 ID:pDk4sywp0
世界中のあらゆる時計の針が静止した。
もちろん実際は静止してなんていない。
ただ彼女の言葉はそれくらい衝撃的で、驚愕的で、そして享楽的だった。
「ふぇっ?」
18: ◆VsKDZIx0tDcQ[saga]
2017/05/31(水) 16:34:05.85 ID:pDk4sywp0
007
後日談として、その日から私達は正式に恋人同士になった。
ヴィーネとラフィエルにはまだ秘密にしてあるけど、まあ長くは隠せないだろう。
しかし自分から報告するのは恥ずかしいので、自然に発覚するのを待つことにした。
19: ◆VsKDZIx0tDcQ[saga]
2017/05/31(水) 16:35:07.87 ID:pDk4sywp0
これがこの物語の真相で、真実。
なんてことはない、どこにでもある、どこにでもいる学生の至って平凡な恋物語だ。
事実は小説よりも奇なりというなら、まあ天使と悪魔の恋愛も確かに“奇”と言えないこともないが、これはそんなに難しい話なんかじゃない。
とある日曜日。
私はいつか映画館に行ったあの日のように、なんならあの日以上に、サターニャに負けないように精一杯のオシャレをしたりなんかして、家を出る。
20: ◆VsKDZIx0tDcQ[saga]
2017/05/31(水) 16:35:53.21 ID:pDk4sywp0
☆END☆
21:名無しNIPPER
2017/05/31(水) 22:16:37.05 ID:L7BdNzHSO
中身読んでないけどタイトル考えろよ
22:名無しNIPPER[sage]
2017/05/31(水) 23:33:22.13 ID:W4vuQTxn0
乙
ガヴサタ最高
22Res/17.81 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20