20:名無しNIPPER[sage]
2017/05/26(金) 19:29:14.23 ID:CAU4KMeYo
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日用品を買った帰り道。見知った露天商が目に入った。
渡りに船とはこのことだと近寄ると、真新しい机を前にした店主の女がこう言った。
「お兄さん今日も困ってますね?」
「分かるのか?」
「ズバリ、家具が欲しいと」
「思ってる」
「では、こちらの商品なんてどうでしょう」
女が言って取り出したのは、まさに俺が必要としている物だった。
飼い主が布団だというのに、ペットはベッドとはこれいかに。
「いくら?」
女が指を三本立てた。「また三万?」訊くとふるふると首を振る。
「いえいえこちら、三千円でございます」
「買った!」
「まいど」
しかし、手にした瞬間ふと思う。
少々安すぎるんじゃあなかろうか? と。
怪訝な顔をしてたからだろう、女が続けてこう言った。
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