1: ◆OYYLqQ7UAs
2017/05/19(金) 09:26:43.67 ID:1MWb8Lrjo
ミリマス、七尾百合子と望月杏奈のSSです。
百合SSにつき、苦手な方は回れ右を推奨いたします。
何か気づいた点などありましたら、指摘していただけると幸いです。
SSWiki : ss.vip2ch.com
2: ◆OYYLqQ7UAs
2017/05/19(金) 09:27:34.16 ID:1MWb8Lrjo
その詩を読んだ時、私の全身にまるで電流が走ったようでした。
その詩に描かれた情景はあまりに美しく、そして魅惑的で、私を瞬く間に妄想の世界へと飛ばしてしまいました。
登場人物の男女を自分たちに置き換えて、その美しい詩の世界を漕いでいく。
その船の上で向かい合い、微笑みながら語り合うのは……私にとっては、ただ一人しか思いつきませんでした。
3: ◆OYYLqQ7UAs
2017/05/19(金) 09:28:11.92 ID:1MWb8Lrjo
「杏奈ちゃん、明日って何か予定ある?」
図書館から詩集を借り、家でも事務所でもその詩集を繰り返し読み耽る日々が数日続いた頃、私は事務所で杏奈ちゃんにそう声をかける。
事務所とは言うが、正確には元会議室の休憩所。今この部屋には私と杏奈ちゃんしかいないし、プロデューサーさん達はドアの向こうだ。
4: ◆OYYLqQ7UAs
2017/05/19(金) 09:28:45.65 ID:1MWb8Lrjo
次の日、私は自分が言った通り駅にいた。ただし、時間は夕方五時どころか、現在三時五十分。明らかに早すぎである。
もちろん、理由はある。不測の事態に備えて待ち合わせには早めに行くのが鉄則だとか、誘った手前万が一にも遅れるわけにはいかないとか。
でも結局のところ、楽しみすぎて居てもたってもいられなくなった、というのが本音だ。
家にいてもそわそわと部屋の中を歩き回ったり、今日行く予定の場所をひたすら確認したり、既に決めたはずの服にあっちのほうがよかったかな、と悩んだり……そのままでは出かける前に気疲れしてしまいそうだった。
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