2: ◆OYYLqQ7UAs
2017/05/19(金) 09:27:34.16 ID:1MWb8Lrjo
その詩を読んだ時、私の全身にまるで電流が走ったようでした。
その詩に描かれた情景はあまりに美しく、そして魅惑的で、私を瞬く間に妄想の世界へと飛ばしてしまいました。
登場人物の男女を自分たちに置き換えて、その美しい詩の世界を漕いでいく。
その船の上で向かい合い、微笑みながら語り合うのは……私にとっては、ただ一人しか思いつきませんでした。
はっ、と気づいた時にはかなりの時間が経っていたみたいで、お昼過ぎくらいに入ったはずの図書館は、夕暮れの閉館間近になっていました。
私は慌てて手元の詩集をカウンターに持って行って貸し出し手続きを済ませ、家路につきます。
家に着くまでの間も、家についてからも、気づけば私はただただ、さっきの妄想を実現するべく行動を起こしていました。
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