岡崎泰葉「21世紀のピグマリオン」
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54:名無しNIPPER
2017/05/22(月) 23:47:11.48 ID:6igKFdgB0
 プロデューサーが神様。

 桜色のドレスを着たミニチュアをつつきながら、私は考えました。

 Pさんのプロデュースの能力は文句のつけようがない。
以下略 AAS



55:名無しNIPPER
2017/05/23(火) 00:00:51.27 ID:3yW0eUUc0
翌日のレッスンも、気まずい空気のまま進みました。

目立ったミスこそないものの、ユニットとしては最悪の状況です。

私はいたたまれない気持ちになって、休憩時間にPさんにメールを送りました。
以下略 AAS



56:名無しNIPPER
2017/05/23(火) 00:31:21.01 ID:3yW0eUUc0
Pさんが来ると、威勢良くレッスンしていた2人が固まりました。

明らかに怯えている。その姿は父親に叱れらるのを怖がる、9歳と12歳の少女のように見えました。。

アイドルではなく、本当に。
以下略 AAS



57:名無しNIPPER
2017/05/23(火) 00:41:03.77 ID:3yW0eUUc0
「“岡崎の言うことをよく聞いて、レッスンをがんばるんだぞ”。俺はそう言ったよな」

 薫ちゃんは、ゆっくり頷きました。

「それと、“せんせぇに嘘はつかない”って薫は言ってくれたよな」
以下略 AAS



58:名無しNIPPER
2017/05/23(火) 00:46:27.38 ID:3yW0eUUc0
出口の直前で、Pさんは振り返りました。

「桃華、“期待してる”よ」

その言葉を聞くと、桃華ちゃんはさあっと青ざめました。
以下略 AAS



59:名無しNIPPER
2017/05/23(火) 01:00:54.81 ID:3yW0eUUc0
Pさんがいなくなった後、私は桃華ちゃんに尋ねました。

「Pさんがこわい?」

「いいえ」
以下略 AAS



60:名無しNIPPER
2017/05/23(火) 01:08:02.76 ID:3yW0eUUc0
後日から、2人とも私の言うことをよく聞くようになりました。

あの日のことが嘘だったように、2人はいつもの“龍崎薫”と“櫻井桃華”に戻っていました。

いや、もしかすると。私は恐ろしいことを考えつきました。
以下略 AAS



61:名無しNIPPER[sage]
2017/05/23(火) 03:22:39.32 ID:2lMZ3hl2O
惹き込まれる


62:名無しNIPPER
2017/05/23(火) 15:01:55.89 ID:3yW0eUUc0
 少女という原石を、アイドルという芸術品に仕立て上げる。
 
 それがプロデューサーの仕事であって、情熱。

 それは一方で、少女達の人間性を破壊してしまう。
以下略 AAS



63:名無しNIPPER
2017/05/23(火) 15:03:29.68 ID:3yW0eUUc0
 ああまったく。

 そう考えると、私の周囲の大人は優れたプロデューサーの集まりでした。

 自分達の娘を手放し、私を芸能界に送り出した両親。
以下略 AAS



64:名無しNIPPER
2017/05/23(火) 15:14:39.50 ID:3yW0eUUc0
 つまるところ、346プロダクションはPさんのドールハウスでしょうか。

 いえ、ひょっとすれば世界さえも?

 背筋が冷たくなる想像。けれども、それはアイドル達にとっは理想の楽園。
以下略 AAS



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