ハルヒ「古泉くんの子どもだったらあんな放蕩息子に育ってないわよ」
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94:名無しNIPPER[saga]
2017/05/26(金) 22:14:38.89 ID:E8SB8aRMo

ってそんな極秘事項っぽいこと口に出していいんですか。

喜緑さんはにっこりと、

喜緑「ええ、このカフェはお客様がゆったりと寛いでいただけるよう、
   風通しがいいものですから」

もちろん筒抜けってことか。慌てて周りのテーブルをわたしは見回す。

森「幾らなんでもそんなに近くに座って、聞き耳を立ててるのではないわ。
  情報統合思念体や天蓋領域の情報戦ともなると、
  これくらいの情報は相手だって既につかんでるし、
  喜緑さんはわたし達のために話してくれただけよ」

宇宙からだって、この喫茶店での会話を聞いたりすることができるのだろうか。
それにしても、

サキ「そんなにお互いのことを知り尽くしてるなら、いっそ和解できたら一番いいのに」

思ったことをそのまま口に出したわたしに、
静かな微笑みを絶やさず、喜緑さんが答えてくれた。

喜緑「おっしゃる通りです。ただ、外があるから内がある、そしてその逆も。
   そういうものなのかもしれません」

わたしよりずっと賢い人が、不躾な口を利いたわたしに誠実に、
率直に答えてくれたように感じた。

シンプルすぎてよく分からないが、喜緑さんの言葉の意味をもう一度考えた。
なんだか神妙な気持ちになる。

喜緑「では、どうぞごゆっくり」


喜緑さんがカウンターに戻ってから、
何だか『機関』の部下としてやらかしてしまったのではないかと、
わたしは森さんに切り出した。

サキ「すみません……。森さんの前で、喜緑さんに分かったようなこと言ってしまって」

しかし、森さんが気にもせず、返してきてくれた言葉がまた意外だった。

森「いいえ、むしろわたしもこの状況に感謝している所もあるくらいよ」



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