ハルヒ「古泉くんの子どもだったらあんな放蕩息子に育ってないわよ」
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90:名無しNIPPER[saga]
2017/05/26(金) 22:01:51.64 ID:E8SB8aRMo


中間考査をどうにかこうにか乗り切ったばかりのある日のこと。

校門から出てしばらく歩いていた七重とわたしに前から歩いてきた女性が声をかけてきた。

森「こんにちは七重ちゃん、はじめまして小坂さん」

なんかいつかとシチュエーションが似てるな。

戸惑いながら軽く会釈していると、
隣から七重のやや改まった口調ながら親しみのこもった声が聞こえた。

七重「あ、おひさしぶりです」

サキ(どなた?)

と目配せすると、

七重「森園生さん。『機関』の、柊さんの仲間の人だよ」

サキ「はじめまして。小坂幸です」

こちらも改めてお辞儀をする。

森「突然ごめんなさいね」

言葉とは逆に上品でぽかぽかと温かな笑顔に心がふわっと包まれる。

ちょうどそのとき、通りがかった黒塗りのタクシーを森さんが手を上げて止めた。

森「ちょっといいかしら」



助手席に座った七重が、運転手の男性にお元気ですか、とにこにこ話している。やがて、

七重「森さん、今日はどうなさったんですか」

と後部座席に顔を向けてきた。

森「小坂さんとお話したくて。どう、七重ちゃん、高校は楽しい?」

七重「はい、おかげさまで。森さんは忙しいんでしょう?」

森「いつもどおりかな。こちらもおかげさまで、相変わらず元気でやってるわ」

七重「よかったです」

七重は微笑むと、顔を戻した。



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