ハルヒ「古泉くんの子どもだったらあんな放蕩息子に育ってないわよ」
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名無しNIPPER
[saga]
2017/05/24(水) 20:49:05.58 ID:vXVXQH+So
キョン「むう、さてな」
サキ「お母さんがそうつけてほしいって。由来は幾つかあって。
シャレみたいだけど5月生まれだろうからとか。
神道でいう幸魂(さきみたま)から思いやりのある愛情深い人に育ってほしいとか」
キョン「ああ、お前はそういう人間になってるよ」
サキ「ありがとう。……でもね、一番の理由はシンプルに、
『幸せになってほしい』からだって」
キョン「……ああ。だから」
サキ「わたしを産むとき、
もしもの時はわたしを優先してほしいって言ったのもお母さんなの」
キョン「サキ。だからな」
わたしは振り向く。母が心から願ったことを、おじさんに伝えなくてはならない。
考えられる限り慎重に、言葉を紡ぐ。
サキ「……確かに、この世界にとってはわたしがやらなくていいことなのかもしれない。
でもね、わたしが将来就きたいと思ってる仕事だって、そうなんだよ。
病に脅かされる人が少しでも安心して暮らせるようにわたしの力を生かしたい」
キョン「それとこれとは」
サキ「同じだよ。進路だって、目の前で起きてることだって毎日毎回、選択の連続だもの。
力を尽くして手の届かないんだったらともかく何か理由をつけて目をそらせるの?」
キョン「……」
サキ「わたしのお母さんが託した希望は、幸せは、そんな消極的なものじゃない」
少しのあいだ、表情が固まっていたおじさんは、やがて無理に笑顔を作ろうとしながら、
キョン「一を殴っておいて正解だった…」
おじさんが泣くところを初めて見た。
肩を抱いて寄り添いながら、おじさんがわたしの母を失ったことの大きさを思っていた。
やがて少し落ち着きを取り戻すと、お前は本当に似ている、佐々木は独立独歩の奴だった、
こちらが助けたくても頑なに医学の力以外頼らないと断りやがった、とおじさんは語った。
キョン「さて、時間を取らせたな」
しばらくの後、わたし達はベンチから立ち上がった。
おじさんが辺りを見回す。
サキ「何か忘れ物?」
キョン「……この場所ならあるいはと思ったんだが」
おじさんは静かに笑いながら首を振って、歩き出しながら、
キョン「いや、別にいいんだ。お前、買い物行くところだったんだろ。送ってくか?」
サキ「おじさんこそ、まだ廻る途中だったんでしょ」
キョン「いや、次まで大分間があったから構わない」
有難いけど、その気遣いを家族にまわしてほしいものだ。
サキ「ありがとう。でも、いいよ。おばさんと七重と仲直りしてね」
おじさんは決まりが悪そうに頭を掻いて、
キョン「ああ、わかった」
いつものとぼけた調子で返事した。
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