ハルヒ「古泉くんの子どもだったらあんな放蕩息子に育ってないわよ」
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37:名無しNIPPER[saga]
2017/05/16(火) 21:12:51.70 ID:02mMz6wWo
温かく、まっすぐな目でわたしを見ながら柊さんは言った。

見透かされている。

情報生命体や『機関』についてはともかく、
実のところわたしは閉鎖空間と神人という言葉を聞いたとき既に、
その言葉の意味するところを理解していた。
知らないうちにインストールされていたソフトが不意に起動したみたいに。
そんな自分の状態の異常さを認めたくなくて、わざと知らないふりをしたり、
一般的なイメージで確認するようなポーズをとってきた。

わたしが聞く前からわかっていたこと。
閉鎖空間は一さんの生み出した、彼の精神世界を反映させた空間。

大体が半径は数キロメートルの無人でモノクロの世界であるほかは、
現実の街並と何ら変わらない。

そして、そこに現れる神人をわたしは倒さなければならない。
なぜなら神人は閉鎖空間内の街を破壊し続け、
それに比例するように閉鎖空間は拡大し続ける。
そして、閉鎖空間が地球上全てを覆う規模になったら最後。
……言葉通りの意味でこの世界は終わるから。

そして、わたしには神人を倒す力がある。ただし閉鎖空間でしかその力を発揮できない。
そして、同じ力を持った人が他にもいることを知っている。

その認識が合っているかどうか確認するために。
また、そのことを知っているか柊さんを試すために。

わたしの卑劣な猜疑心を柊さんは見抜いたうえで、
それには触れず、ただ誠意をもって問いに答えてくれたのだ。

それに、全てではないがウラの取れる言葉があった、神人は「今では」敵ではない、と。


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