ハルヒ「古泉くんの子どもだったらあんな放蕩息子に育ってないわよ」
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名無しNIPPER
[saga]
2017/05/16(火) 21:08:50.92 ID:02mMz6wWo
情報生命体ってあの女のこと?
古泉「そうとはかぎらない。巨大なカマドウマの形をしたときだってある。
実体をもたず情報そのものとしてインターネットの中に潜み、
あるきっかけで任意のウェブサイト上に起動データがアップされると、
それを見た人の脳組織に直接、情報として感染するんだ。
人の脳に取り憑いて意識を奪い、異空間を作り出して被害者をそこへ転移させる。
その上で、宿主となった人の畏怖の対象に、本人を変異させてしまう。
具現化した情報生命体を倒せば、被害者は無事に解放される」
なんだかわけの分からない説明だが、少なくとも最後の部分だけは、
わたしがあの場所で見たことと一致している。
あの男性はペシャンコのはずなのに、傷一つついていなかった。
サキ「異空間って、あの空が全部真っ黒な場所のことですか」
古泉「君が迷い込んだのは、情報生命体が作りだした異空間を、
一くんが自身の閉鎖空間に変換したものだ」
サキ「……閉鎖空間っていうと隔離されて、閉じ込められて出られないっていう、
あれのことですか」
古泉「そう考えてくれて構わない。
詳しい話は君が知りたい範囲で追い追いするとしても、ただもう一つ」
柊さんは軽く人差し指を上げながら続ける。
古泉「わざわざ空間を変換してもらうのは、こちらの優位性を保つためだ。
彼の生み出した閉鎖空間の中でなら、
僕のような『機関』の能力者たちが情報生命体と戦う能力を存分に発揮できるから」
さっき、おばさんとの会話の中にも出てきた『機関』という組織の名称らしい言葉。
古泉「そうだね、君や僕のような能力者が閉鎖空間でなら敵と対等にわたりあえる、
と言った方がよかったか。
君は正確には偶然に閉鎖空間に迷い込んでしまったんじゃない。
閉鎖空間へ侵入することも能力の一つだと、……分かるよね、君なら」
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