ハルヒ「古泉くんの子どもだったらあんな放蕩息子に育ってないわよ」
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33:名無しNIPPER[saga]
2017/05/16(火) 20:56:35.47 ID:02mMz6wWo
七重とリビングに入ると、初めて見る人がソファに腰掛けていた。

七重のお父さんやわたしの父と同じ年頃の男性で、
知的で切れ長な目と落ち着いた柔和な表情とは対照的に、
引き締まった体つきをしているのが、グレーのジャケット姿からもうかがえた。

年齢に合わない敏捷さで男性は立ち上がると、

古泉「初めまして、柊一樹と言います。一くんから小坂さんのことをうかがっています」

サキ「あ、はじめまして」

つられて頭を下げながら応えたものの、何だか色々と疑問が先立ってしまう。

戸惑っているわたしを見て、七重が台所の流しで洗い物をしていたおばさんを呼んだ。

エプロンをしたままのおばさんに、

七重「お兄ちゃんのこと…」

と促すと、

ハルヒ「そうだサキ、黙っててごめんね。どうも、息子の一(はじめ)と会ったみたいで」

言うほどに悪びれない様子のおばさんだけど、もしかして。

サキ「あ、大丈夫です。わたし、お二人のことおじさんには黙ってますから」

おばさんと柊と名乗った男性は揃ってきょとんとした顔でわたしを見て、
それから顔を見合わせ、そして爆笑した。

ハルヒ「やだ、サキ」

と言って、まだ笑っている。わたしの横の七重まで、両手で口を押さえ顔を震わせている。

ハルヒ「古泉くんの子どもだったらあんな放蕩息子に育ってないわよ。
    あ、古泉って古泉くんの旧姓ね。
    あと、一は幼く見えたでしょうけど、七重の二つ年上の兄だから」

はは、勘違いで良かった。でもどう見ても中一くらいにしか見えなかったけど。

古泉「そういえば僕も男の子が欲しかったですね。家は娘ばかりですから。
   いや、一くんは僕や朝比奈さんや、泉さんにとっても息子みたいなものです」


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