ハルヒ「古泉くんの子どもだったらあんな放蕩息子に育ってないわよ」
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名無しNIPPER
[saga]
2017/06/04(日) 16:23:42.71 ID:cQX9e7Qho
ある日、坂道を下りてきたところで柊さんが、笑顔を浮かべて待っていた。
片手を軽く挙げて、
古泉「やあ」
七重「あ、わたし先に帰ってようか」
すると柊さんが、
古泉「今日は主に二人の友達として、話したくて来たんだ。
天気も良くなったし、歩きながら話さない?」
なんだか今日の柊さんはとてもリラックスしていた。
にこやかにストレッチしながら歩き、周りの景色を見て、
古泉「う〜〜ん、ここは緑が多くて、いつ来てもいいなあ」
わざわざ話にきたはずなのに何やってるんだろう、
とわたしと七重も拍子抜けした感じでついていく。
柊さんは足に任せて、線路わきの県道から土手を登り、川沿いの遊歩道へ入る。
ずっと南のほうまで、桜並木が川の両側の道に続いている。
昨夜に止んだ雨ですこし地面が湿り気が残っているが、
よほど大きな水たまり以外は残っていない。
雲のかたまりから抜けた日が射すと、まるで子どもの何の屈託もない笑顔のように、
あたり一面がまぶしい。
木陰の乾いたベンチの上を軽く手で払うと、柊さんはわたし達に座るよううながした。
七重をまんなかに腰かけると、柊さんが顔を向けて、
古泉「小坂さん。あれから何か、困ってることはないか?」
サキ「大丈夫です。普通の日常に戻ったというか」
古泉「よかった。それが何よりだ。
これからも『機関』の一員として、七重ちゃんのことを頼むよ」
サキ「はい……。あの、わたしと会っててもいいんですか。その……忙しいのに」
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