ハルヒ「古泉くんの子どもだったらあんな放蕩息子に育ってないわよ」
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139:名無しNIPPER[saga]
2017/06/04(日) 16:11:37.11 ID:cQX9e7Qho


ふ‥

サキ「ふざけるなああっ!!」

叫ぶと同時に白い光の奔流がわたしからあふれ出し、それどころではなくなった。

世界を揺るがす無音の震動。止まらない。

でも今回は気づいた。
これはわたしの力じゃない。


わたしの胸の中が一番の中心で、そこから発せられてるけど感じる。
これは七重の願いなのだと。

七重の思い。ここで大切な人々を脅かすものを無に帰し、ここで傷ついた人を治癒する。
切なる願いがわたしに伝わってくる。


ああ、七重は小さい時からこんな祈りを背負っていたのか、
わたしにも、きっと誰にも見せず胸の奥で。
兄の無事、戦う人達の無事、滅ぼす相手への、そして何もできない自分への罪悪感。


それが折り重なって。心の奥底に押し込めて。


この眩いほどの白い光が、わたし以外の誰にも、七重自身にも見えないのは、
七重も気づかない、隠された純粋さだから。

七重の光に満たされながら、わたしは理解した。わたしだから見える。
全てのことに意味があるのなら、その中の一つのわたしの意味。


わたしだからできる。七重の思いを世界に広げよう。
七重がすべての悩みや迷いを越えて、一人胸の中でだけ貫いてきた思いだから。


だが、広げようとする白い光を圧迫し、押さえ込もうとする黒い闇を感じる。
今回は前のようにすんなりとはいかないらしい。

サキ「七重」

抱き合ったまま、顔を見ず言葉に込めて伝える。

サキ「全て渡して。わたしは大丈夫」



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