ハルヒ「古泉くんの子どもだったらあんな放蕩息子に育ってないわよ」
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名無しNIPPER
[saga]
2017/06/02(金) 22:00:55.49 ID:dNmk+/4bo
長門「かつてわたしが起こした異常動作によって、恐るべき事態を招いた。
それはわたしが常に理性的であるならば起こらなかったこと。
わたしの内部に蓄積されたエラーデータへの対処を誤った。
削除、圧縮等わたし単体が実行してもエラーの集積は膨大になった。
それは、感情。
特に人に関わる心の動き。当時はその性質が全く把握できず、翻弄された。
精神の強さがあったとは言えない」
古泉「それは普通の人間らしくなる過程の上であったことでしょう。
げんに今のあなたは社会人としての生活とインターフェースとしての役割を両立、
自らを周囲と共存させ――」
そこまで言って柊さんは、何かに気づいたように目を見開いた。
長門「そう。人との関わりを絶たず、人の中で生き、心の動きを否定せず、
人との調和に理性を生かす。
わたしが観測する、自律進化の決して完成しない過程。
感情があるからこそ、人間は弱くもなるが、
時間にさえ打ち克つ力を持つことができる。
愛、信頼、責任、勇気、やさしさ、尊敬、誇り、自負……、
全て人に関わる葛藤を乗り越えてこそ。だから強い」
古泉「……ですから長門さんはそうでも、
人間がTFEIに変容した場合を論じたことにはなりません」
長門「同じこと。わたしは一を知っている」
古泉「同じ道を通るのなら、武神がこの世の脅威となる事態もまた、いつか発生すると?」
長門「可能性はある。だが、一は一人ではない。
わたしが異常動作を引き起こした時も、そうであったように」
古泉「なるほど。それはそれとして、
一くんの例を敷衍して彼女のTFEI化を論じるのには……」
森「古泉。……わたしの方から長門さんに頼んだの」
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