ハルヒ「古泉くんの子どもだったらあんな放蕩息子に育ってないわよ」
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124:名無しNIPPER[saga]
2017/06/02(金) 22:00:55.49 ID:dNmk+/4bo
長門「かつてわたしが起こした異常動作によって、恐るべき事態を招いた。
   それはわたしが常に理性的であるならば起こらなかったこと。
   わたしの内部に蓄積されたエラーデータへの対処を誤った。
   削除、圧縮等わたし単体が実行してもエラーの集積は膨大になった。
   それは、感情。
   特に人に関わる心の動き。当時はその性質が全く把握できず、翻弄された。
   精神の強さがあったとは言えない」

古泉「それは普通の人間らしくなる過程の上であったことでしょう。
   げんに今のあなたは社会人としての生活とインターフェースとしての役割を両立、
   自らを周囲と共存させ――」

そこまで言って柊さんは、何かに気づいたように目を見開いた。

長門「そう。人との関わりを絶たず、人の中で生き、心の動きを否定せず、
   人との調和に理性を生かす。
   わたしが観測する、自律進化の決して完成しない過程。
   感情があるからこそ、人間は弱くもなるが、
   時間にさえ打ち克つ力を持つことができる。
   愛、信頼、責任、勇気、やさしさ、尊敬、誇り、自負……、
   全て人に関わる葛藤を乗り越えてこそ。だから強い」

古泉「……ですから長門さんはそうでも、
   人間がTFEIに変容した場合を論じたことにはなりません」

長門「同じこと。わたしは一を知っている」

古泉「同じ道を通るのなら、武神がこの世の脅威となる事態もまた、いつか発生すると?」

長門「可能性はある。だが、一は一人ではない。
   わたしが異常動作を引き起こした時も、そうであったように」

古泉「なるほど。それはそれとして、
   一くんの例を敷衍して彼女のTFEI化を論じるのには……」

森「古泉。……わたしの方から長門さんに頼んだの」


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