ハルヒ「古泉くんの子どもだったらあんな放蕩息子に育ってないわよ」
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111:名無しNIPPER[saga]
2017/05/31(水) 19:12:07.45 ID:LYacroRjo

無いんだけど、女性をそろりと背から降ろし、壁にもたれかけさせる。

意外そうな表情で振り返る柊さんに、確信の表情だけ見せ、
次いで敵を見回すと一瞬で腹が決まった。
隣で身を寄せている七重に尋ねる。


サキ「ナナ、わたしを信じる?」

七重「うん」


目を交わし合うと、手を取って敵陣に向かって一緒に駆け出した。
走り出すと自分の狙いが次第に明瞭になってきた。


古泉「何をするんだ、やめろ!!」

サキ「柊さん、こいつらを引きつけて時間を稼ぎますから、
   早く圭一さんとその人を! 応援呼んでください!」


もう振り返れない。
これは、賭け。


柊さんは、ヤツらの目的は長門さんと七重のお父さんとお母さんをさらうことだと言った。


でも、七重が標的だとは言わなかった。


七重は重要じゃないからか? 違う、逆だ。

きっと、ヤツらにとって七重はまだ観測の対象だから。
大事な観察対象を傷付けることは出来ない。
だから、七重が側にいればヤツらもむやみに攻撃できない。

それを逆手にとってこちらから仕掛けて相手をかき回す、ということだ。
そしてその賭けは――


見事に裏目に出た。




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