313: ◆GWARj2QOL2[saga]
2017/06/10(土) 00:16:40.13 ID:uQrDoXrNO
鉄平「…で、それはいつ発症するんじゃ」
富竹「具体的には決まっていない。けど、少しでも不安を感じたら、それは始まる」
リナ「不安…?」
富竹「例えば、誰かを信用出来なくなったり…そんなことはなかったかい?」
鉄平「そんなことしかないわ」
リナ「…」
富竹「…えっ…?」
鉄平「ワシはこのアマに儲け話持ち掛けられて、全部掻っ攫われたんじゃ」
富竹「…それで、発症していないのかい?」
鉄平「その話がデタラメなだけと違うんか?」
富竹「そ、そんなはずはない!既に前例が…」
鉄平「…」
「守りたいモンが出来た。からじゃねぇのか?」
鉄平「あ?」
富竹「え?」
「…その鉄平って奴ァな、自分の為じゃなく、人の為に命を捨てたんだ」
富竹「…」
「細けぇことは分からねぇけどよ。つまり…自分の命の為に人を攻撃するってことだろ?その病気ってのは」
富竹「…そう、だね。宿主が死ねば寄生虫も死ぬ。寄生虫は生きる為に宿主を利用する…」
「だが、こいつはその寄生虫には従わなかった」
鉄平「…」ポリポリ
「つまり、勝ったってことだな」
富竹「…そんな…」
鉄平「…」ポリポリ
リナ「…鉄平…」
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