377: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/06/19(月) 23:41:02.63 ID:3i1wtBQb0
両腕の艤装が起動する。逆巻く砲火の中で、【彼女】の両腕がさながら通せんぼをするような形で左右に開かれた。
( ゜ t ゜ ;)「※※※※!!!」
ξ;゚听)ξ「こ、後退────きゃああっ!?」
2門の主砲が火を噴く。左手で直撃を食らった戦車が吹き飛び、金髪巻き毛の女が乗る車両も爆風に煽られて横転。右手ではバズーカやアサルトライフルで攻撃をかけていた一団が、凡そ半分ほど肉塊になる。
「この────え!?」
正面にいた艦娘が改めて艤装を構えたときには、【彼女】の足は既にその眼前まで踏み込んでいた。
驚きに見開かれた鮮やかな青色の眼に向かって微笑んでやりながら、右拳を振るう。
「────ゥゲホッ!?」
衝撃で歪む皮膚と、ぐちゅりと伸縮する内蔵の感触が伝わってきた。その小柄な艦娘が吐き出した体液がまき散らされる様に僅かに眉を顰めつつ、拳を振り抜く。
「っあ………」
_
(;゚∀゚)「レーベ!?」
(;><)「救護班、彼女を回収するんです!!携行砲所有者、残弾全て奴に叩き込み足止めを!!」
(;//‰ ゚)「おら紳士共、夢にまで見たか弱い女を守るシチュエーションの到来だ!!
Go go go!!」
気を失ったらしい艦娘は、吹き飛ばされた先に転がっていた戦車の残骸に叩きつけられズルズルと地面に崩れ落ちた。それを守るためか、人間の兵士達が進み出て【彼女】と艦娘の間に立ち塞がる。
健気に効きもしない小銃で弾幕を張ってきた彼らの勇気に応えるべく、彼女は舌なめずりと共にその懐に飛び込み内一人の顔に手を伸ばす。
「ォウァ」
悲鳴ともなんとも判別がつかない奇声を残して、彼の頭が握りつぶされた。
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