273: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/05/30(火) 00:33:24.27 ID:oJKoS9010
《此方ニ班、エノクは全車両完全に破壊されました!死亡6、負傷5、内重篤2!!》
《五班、エノク3両中2両を損失。死亡4、負傷10》
《墜落した機体の巻き添えを受けて屋上班が丸ごとやられた!代わりの隊いけ!早く!!》
ベルリン市の南北の幅は直線距離で30km程度、Helmの最高速度なら3分もあれば飛び過ぎることが出来る。この内俺達前線部隊の襲撃に裂いた時間は、おそらく1分もない。
(;'A`)(……で、その一分でこのざまかよ)
低空域での空襲。家々やビルが建ち並び入り組む街中を高速で飛び回ることになるため、当然深海棲艦側にとってもリスキーな戦術ではある。
だが、俺達人類側は頭上を高速で飛び去っていく1m行くか行かないかの機影を正確に狙い撃たなければならなくなり、その命中率は大きく落ちる。
現実に、前衛部隊が受けた損害は今までとは比べものにならない。投入していたエノクのほぼ全てを失逸し、死傷者も相当数が出た。
こっちの撃墜機数は、おそらく20機程度だろう。
唯一の好材料は、それでも敵機がそのまま市街地を迂回するような動きで西へと飛び去っていったこと。
ただ、それ以上に最悪なことに敵襲はまだ終わっていない。
《Prinz Eugenより前線部隊各位、“隆起”はなおも前進中!!後150秒で各部隊展開地点に到達します!!》
(;'A`)「負傷者収容の速度を上げろ!!それと射線の再構築だ、急げ!!」
徐々に聞こえてきた地響きと、ボコリと突然持ち上がり傾いた十数ブロック先のビルを見て、俺の背筋に冷たいものが走る。
当たり前の話だが、雨で冷えたせいじゃない。
('A`;)「敵艦影視認!!各部隊、戦闘準備急げ、次が来るぞ!!」
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