('A`)はベルリンの雨に打たれるようです
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274: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/05/30(火) 00:36:38.26 ID:oJKoS9010
バキバキとアスファルトを割り、揺れと破壊を周囲にもたらしながら此方に突っ込んでくる“隆起”。道路上に乗り捨てられていた何台かの車やバイクがけたたましい音を立てて盛り上がった街路や道脇のショウウインドウに転がり込む。

('A`#)「────Feuer!!」

その隆起の先端がC-4爆弾が並べられている地点まで差し掛かった瞬間、俺は声高に叫ぶ。海兵隊の一人が起爆スイッチを押し、幾つかの建物の屋上でパンツァーファウスト3が火を噴いた。

『グォオオオオオオオオオッ!!!?』

火柱と、轟音。地面を突き破り、ハ級の縦長な頭部が姿を現す。

「Feuer Feuer Feuer!!」

「Kill the enemy!!」

ジャベリンが、パンツァーファウストが、LAWが、カールグスタフが、唸りを上げてハ級の巨体を滅多打ちにする。

『オァッ、ア゛ア゛ア゛ッ?!』

苦悶の声と共にのたうち、なんとか地面から這い出て此方に攻撃しようとするハ級。かなり数を減らしたとはいえ、未だ多数が健在の火砲の前ではそれは叶わぬ夢だ。

全方位から待ち伏せの末猛射撃を食らい、たちまち全身から黒煙と青色の体液をまき散らしだした。

圧倒的優勢。だがそれは、俺達の区画が比較的空襲による損害が軽かったために得られた局所的なもの。

《此方五班、敵艦に前衛火線の突破を許した!隊列が内部から食い破られている、損害大!!》

《三班よりCP、イ級の襲撃を止められません!火力が絶対的に不足しています!!》

('A`;)「………ウツダシノウ」

全体的な面で言えば、戦況は最悪の状態に移行しつつある。

('A`;)「………こうなりゃやむを得ねえか。前線指揮車よりGraf Zeppelin、第二次支援空爆を」

《ぷ、ぷ、Prinz Eugenより在ベルリン全部隊!!緊急連絡!!》

本当に、最悪の状態に。

《前方、ベルリン西60km程の地点に、深海棲艦艦載機の大編隊を“視認”!!おそらく目標は、ベルリン全域の空襲です!!》


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