158: ◆n0ZM40SC3M[sage saga]
2017/05/08(月) 01:41:19.58 ID:6an8YmUi0
──────────────────────
──────────────
──────
「なかなか上手にできたじゃない!」
「このくらい、私の手にかかれば容易い。でも、もっと褒めてもいいぞ」
「最初にコースターを作るのに何時間もかけていたくせに、よく言うわね。
でもまあ、このサタニキア様が太鼓判を押すわ。誇りなさい、ガヴリール!」
「そりゃどうも」
私は、つい先程作り終わったガヴリールの編みぐるみを手に載せていた。
ガヴリールが作ったのは、小さなアヒルを抱えたクマ。
クマは全体的にふんわりと編まれて、柔らかい印象だ。
頭部はきれいな饅頭の形をしていて、手足は左右とも、ほとんど同じ大きさでバランスが取れている。
アヒルは細めの糸できつめに編まれていて、胴体の複雑な曲面がなめらかに表現されている。
ベストな状態で仕上げるために、三日に分けて少しずつ進めてきた甲斐があって、これまでにない丁寧な作りになっていた。
255Res/196.42 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20