115:名無しNIPPER[saga]
2017/06/24(土) 01:03:42.89 ID:Plqn2Zsn0
『まぁ、でも……あまり長くはならない様に、ほどほどでだからな』
『「はい、分かってます。プロデューサーさん」』
以前の私なら、こんな事を言えば罪悪感を感じ、心の中はあの人に対する申し訳無さでいっぱいになっていたかもしれません。
だけど、今の私の心の中には、そんなものは一切無かった。
いつもの曇天模様の心境では無く、清々しいまでの雲一つ無い晴れ空。
嬉しさと興奮からか、不安や寂しさなんて全てが吹き飛んでいました。
『「あっ……それと、もう一つ……いいですか?」』
『ん? どうしたんだ?』
『「こうして電話をするの……今日だけじゃなくて、明日も、明後日も……して、いいですか?」』
『……メールやSNSじゃ、駄目なのか?』
『「駄目です」』
私の要求に妥協案を提示してきたプロデューサーさんに対して、私ははっきりとそう告げて拒否をしました。
というよりも……そんなもの、駄目に決まってるじゃないですか。
私はそんな、文章での言葉のやり取りを求めたいとは思っていません。
私が求めているのは、プロデューサーさんとの会話、それだけです。
それ以外の妥協案だなんて、受け入れられないですから。
1
199Res/151.72 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20