473:名無しNIPPER[sage]
2017/09/27(水) 19:52:34.02 ID:JB4A+Idt0
優衣の場合はミラーワールドの自分から寿命を貰い、同じ存在へと同化している。
ライダーバトルの終焉は神崎優衣の20回目の誕生日である。
では、なぜ神崎優衣の20歳の誕生日でライダーバトルが終わるのか?
結論から言えば、神崎優衣はどの並行世界であっても殆どの確率で短命に
死ぬ運命にあるからだ。
もっと正確に言えば、一番長生きできる可能性というものが神崎優衣には
二十歳までしかない。
この場合、並行世界の自分自身の寿命が尽きるのが20歳の誕生日であり、
そこまでは何も問題なく普通の人間と同じように生きることが出来る。
ただ、20歳以降は生きられないという運命はどう足掻いても覆ることは
この先二度と無いというデメリットが生じてしまった。
一方、真一の場合は自らの延命に真二の命を共有する形で命を長らえた。
優衣の場合と異なるのは、真一は命を失う前に辛うじて人間の肉体を持ったまま
ミラーモンスターと同じ存在になったことである。
城戸真司が人間として生き続ける限り、その生命エネルギーが真一にも同量分
流れ込む。即ち、真司と同じ様に真一も成長することが出来るように神崎士郎が
城戸真一という存在を「そう言う存在」として作り替えたのだった。
だからこそ、城戸真一は城戸真司と何もかもが全く同じ姿を取る事が出来た。
神崎優衣が真一のことを自らと同じと評したのは、かつての優衣が鏡の中の
もう一人の自分から命を分け与えられ、一つの命を共有するのに同化して何とか
生きながらえたのと同様に、城戸真司の命を共有する真一もいずれ現実世界に生きる
真二と同化することが分かっていたからである。
しかし、こちらの場合にも綻びが生じ始めている。
ライダーバトルの終焉が近づき始める中、ミラーワールドの境界線の線引きが
曖昧になりつつあるが故に、真一の真司に対する干渉の勢いが徐々に強まっている。
双頭の獅子のように、一つの体に宿る同じ命を共有する二つの存在は高い確率で
共存することは不可能に等しい。
いずれ喰らい合い、一つの命が必ず死を迎える結末が訪れるのだ。
更に、城戸真一が城戸真司の体を乗っ取る確率は、どの並行世界においても
神崎士郎の思惑が成功する確率よりも、ずっと高い。
即ち.....
〜回想終了〜
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