472:名無しNIPPER[sage]
2017/09/27(水) 19:50:40.33 ID:JB4A+Idt0
「しっかりしろ。優衣」
「ごめんなさいごめんなさい。真一君、真二君。ごめんなさいごめんなさい」
茫然自失状態の妹は、二人の友達を死に追いやった自らの無力さを呪い、
ブツブツと謝罪の言葉を呟くだけのマリオネットになってしまった。
「お兄ちゃん。お願いです二人を生き返らせてくださいお願いします」
「....できる限りのことはしてみよう」
最愛の妹の心をこれ以上傷つけたくなかった神崎士郎は、ミラーワールドの
コアミラーの力を使い、真一と真二の蘇生を試みた。
結果として神崎士郎が二人に施した処置は二人の命を長らえさせる結果を出した。
しかし、それは一方に永劫に等しい苦痛を与えるものでもあった。
真一は実体を失い、人と呼ぶにはあまりにも不安定な存在へと成り下がった。
神崎士郎は城戸真一を延命させるために、彼を正真正銘のミラーモンスターへと
変えてしまったのだ。
「優衣。もう大丈夫だ」
「今の俺の力では一人を生き返らせるので手一杯だ」
「だが、安心しろ。城戸真一も死なせない」
「奴は、お前と同じ存在になるんだ」
神崎優衣と同じ存在になると優しく諭した士郎だが、それについては些かの
差違が生じる。
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