471:名無しNIPPER[sage]
2017/09/27(水) 19:50:03.44 ID:JB4A+Idt0
〜〜〜
「真二君!」
優衣が辿りついたのは、人通りのない鉄橋の下だった。
真二は凄惨な暴行を複数人に受け、朦朧としながら懸命に生きようとしていた。
既に弟の脇腹には深々と包丁が突き刺さっていた。
真一は暴漢達の中に見覚えのある顔を見つけた。
自分と雌雄を決する戦いの相手である最後の契約者だった。
「ウオーッ!」
咆哮を上げながら真一は鏡の中から飛び出し、普通の人間よりも遙かに強い
腕力で次々に弟を襲う暴漢達をなぎ倒していく。
しかし、暴漢達は真一よりも二回り大きい巨漢達だった。
あっという間に素手の真一を巨漢達は取り押さえてしまった。
「[ピーーー]やーっ!」
「ガッ!?」
真一の体に何度も何度も暴漢の包丁が突き立てられた。
それは、怪物と呼ばれた真一の最後にしてはあまりにもあっけないものだった。
「いやああああああああ!!!」
拘束され、為す術もなく殺されていく真一の姿を見てしまった優衣は気を失って
しまった。真一もそれに前後するようにあっけなくその生涯を終えようとしていた。
筈だった。
「助けて!お兄ちゃん!助けてええええええええ!!!」
妹の悲痛な叫びと共に、神崎士郎が姿を現した。
「....」
神崎士郎は無言で自分の契約獣である金色の不死鳥を召喚し、目の前にいる
男達を全て焼き払った。
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