474:名無しNIPPER[sage]
2017/09/27(水) 19:53:09.68 ID:JB4A+Idt0
ゾルダとタイガ達が最終決戦に臨もうとする中、オルタナティヴと龍騎の戦いも
大きな転換点を迎えようとしていた。
「...........」
黒い炎を上げ、その姿を一瞬で黒い霧へと変化させたリュウガは龍騎へと
まとわりつき、城戸真司の体を乗っ取った。
「なんてことだ...」
疑似ライダー専用の『契約』のカードで契約したディスパイダー・リボーンで
雑魚モンスターを駆逐しつつ、サイコローグを強化していたオルタナティブは
少なくとも、香川英行はその顛末をそう分析した。
糸の切れたマリオネットのように立ち尽くす龍騎の体がビクンと震えた。
その瞬間、オルタナティヴの周囲を取り囲んだ全てのミラーモンスターが
蜘蛛の子を散らすようにして逃亡を始めた。
浅倉威と対面したときとは比較にならない殺気が全身を駆け巡る。
毛穴からマダニと蛆が吹き出し、全身の血液は瞬く間に腐食する。
骨は髄まで見えない何かの歪な牙に万の顎で齧られる。
あれは死だ。
直視すれば死ぬ。戦えば死ぬ。逃げれば死ぬ。見れば死ぬ。
幾千幾万を超えた億通りに届く死の膨大なイメージがオルタナティヴの脳へと
一斉に叩き込まれる。
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