388:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/23(火) 12:41:45.22 ID:JcVHvI7Q0
「少し時間が掛かるので、佐野君の質問を私からさせて頂きます」
「城戸さん。先日私達は浅倉威と交戦し、彼を打ち破りました」
「ええっ!じゃあ香川さん達が浅倉を倒したんですか?!」
驚きを隠せない真司に首肯した香川は、口を挟みたくて仕方がない
真司の口を塞ぐように次から次へと言葉を継ぎ足していった。
「はい。私と東條君...東條君は浅倉と相討ちになりましたが」
「浅倉と私が戦闘している間に、佐野君と仲村君も戦っていたのです」
「ゾルダと、その忠実な手下とね」
「浅倉と違い、ゾルダと手下は取り逃がしてしまいましたが」
「その戦闘中にとある乱入者が現れ、佐野君に攻撃を仕掛けてきたのです」
「その乱入者というのが....」
香川の言葉に被さるように、パソコンの電子音が動画のダウンロードの
終了を告げるアラームを鳴らした。
「城戸真司さん、貴方の変身するライダーに瓜二つなんですよ」
アビスのデッキからあの日の戦闘データをパソコンにインストールした
香川は事情が掴めない真司にその動画を見せた。
「なんだよ...これ?」
真司の動揺も最もだった。
なにせ自分が身に覚えのない事をしているどころか、意味不明な事を
アビスに言い放って狂ったように襲いかかっている。
「いや、こんなの俺知らないですよ...えっ?だって」
「なんだよ?俺は本当のシンジの片割れだ。って...」
慌てたように真司が自分のバッグの中から龍騎のデッキを取り出す。
特に変哲のない神崎製のカードデッキがそこにはあった。
手にしたからと言って自分の性格が豹変したり、神崎士郎に洗脳される
とかそういった事は何一つ起きていない。
香川はこの様子からして、恐らく真司はシロだという見当をつけた。
だが、仮にここにいる真司が本物だとして満と交戦したあの龍騎は
一体何者なのだろうか?
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