389:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/23(火) 12:42:28.70 ID:JcVHvI7Q0
「あっ!そうだ。俺からも聞きたかった事があるんだよ」
アビスと龍騎の交戦を見守っていた仲村が慌てたように香川の机から
一枚の写真を取り出し、真司の座っているデスクの上に置く。
「この写真なんだけどさ、写真の日付の日に神崎士郎と出会ったのか?」
それはまだ東條が生きていた頃、浅倉を討つと誓ったあの日に前後した日に
香川が放った密偵によって撮られた写真だった。
真司に何かを手渡す瞬間を捉えた決定的スクープの瞬間だったが、
果たしてこれを認めるか認めないかで、この先の展開が大きく変わる。
「いや、なんだこれ?」
「えっ?神崎が俺に何かを渡してる?」
神崎士郎が自分に何らかのカードのようなものを渡している写真に
真司は首をかしげ、その現実を否定するしかなかった。
(おかしい。ここまで証拠が揃いながら、彼は頑として事実を認めない)
(いや、事実を認めないのではなく...ひょっとしたら事実ではない?)
(つまり、城戸真司と瓜二つの存在がライダーバトルに参加している?)
その仮説に至ったとき、香川は最後の決め手となる写真を真司に渡した。
「城戸さん。この黒い龍騎は、貴方ですか?」
「いやいやいや...えぇ...違いますよ。初めて見ました」
「ふむ...」
真司の答えにより、香川研究室の面々はそれぞれが朧気ながらも龍騎の
偽物がリュウガという存在であり、神崎士郎と手を組みライダーバトルの
勝者になろうと企むいわばミラーワールド側のライダーがリュウガである
という共通の見解に辿りついた。
真司の外見に似せた理由は不明だが、まずはリュウガ攻略の一端を
垣間見れただけでよしとしよう。
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