387:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/23(火) 12:41:13.12 ID:JcVHvI7Q0
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香川の電話を受け、急いで考え事を切り上げ研究室に戻った満の視界に
懐かしい相手の姿が飛び込んできた。
「城戸さん。お久しぶりです。お元気ですか」
「ああ。久しぶり。そっちも元気そうで何よりだよ」
少しやつれたものの、見る者を安心させる笑顔を浮かべる真司との
再会に満の顔も自然と本心からの笑顔を浮かべる。
「どうですか?怪我とかしてませんか?」
「まぁ俺は大丈夫だけど...蓮と手塚がいなくなっちまった」
「えっ?」
「ここに来たのは、ここの人達が二人の行方を知らないかなって思ってさ」
「佐野君知らないかな?蓮と手塚のこと」
「いえ...俺があの二人に最後にあったのは一ヶ月前くらいで....」
「それから今日まではあの二人とは会ってません」
「そっか...」
最後の希望が断ち切られた真司は、がっくりと項垂れて机の上に
突っ伏した。
満はそんな真司に追い打ちを掛けるようで気が引けたものの、かねてから
聞きたいと思っていたことを尋ねることにした。
「城戸さん。実は俺、城戸さんに聞きたいことがあるんです」
「え?聞きたい事ってなにさ?」
「先生。お願いできますか?」
「ええ。デッキを私に渡して下さい」
あっけにとられる真司を横目に、満は香川に自分のデッキを渡し、香川は
特製の機械にそのデッキを挿入し、浅倉と交戦した日の戦闘データを
パソコンにダウンロードし始めた。
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