386:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/23(火) 12:40:46.15 ID:JcVHvI7Q0
「待ちなさい」
しかし、今まで沈黙を保っていた香川の一声に真司は足を止め、背後を
振り返った。
「城戸さん。佐野君が貴方に会いたがっていますよ」
「今、彼を呼び出すので差し支えがなければ少し待っていただけますか?」
「えっ...ああ、はい」
佐野満。
かつて一度しか邂逅していない相手ではあったものの、真司にとっては
数少ないライダーバトルに否定的な立場を取っている初めての第三者的な
立場をとるライダーバトルの参加者。
機会があれば、一度腰を据えてゆっくりと話をしたいと感じていたのだが
それが出来ない程、自分の近辺の状況は目まぐるしく変わってしまった。
「もしもし、佐野君ですか。ええ、貴方にお客さんが来てますよ」
「はい。401研究室に来て下さい。大至急。はい、それでは」
香川が電話を切り、真司に満が来ることを教える。
そして五分後、城戸真司は佐野満と数ヶ月ぶりの再会を果たした。
485Res/614.50 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20