368:名無しNIPPER[sage saga]
2017/05/23(火) 12:29:42.42 ID:JcVHvI7Q0
「戦え、ライダーの戦いからは逃れられない」
「Guard vent」
「はっ、強化カードで常時強化されてる相手から逃げるのは当然だろ?」
「無様だな。北岡秀一。今のお前には金も力も何もない」
「果たしてその病身、いつまで保つかな?」
秀一の挑発に嘲笑で応えたオーディンは瞬時にその姿を消し、一瞬で
ゾルダの背後に回り込み、自らのゴルトバイザーの柄で鋭く突く。
オーディンの不意打ちに、ゾルダは二枚目のガードベントを呼び出し、
肩に装着されたギガテクターでその矛先をずらす。
しかし、オーディンの力はノーマル形態のゾルダの遙か上を行き、
ギガアーマーよりも防御力は劣るとは言え、一発で肩のプロテクターを
粉砕する。
ゾルダがオーディンの攻撃圏内から逃れたことを確認したライアは
すかさずサバイブで増加されたカードを切る。
「trick vent」
召喚されたライアの分身は、オーディンの魔手から本体とゾルダを
守る盾としてそれぞれが独自の意思を持ち、間断のない防御の陣を敷く。
「そこか!」
金色の羽が煌めいたと同時に姿を現すオーディン。
呼び出されたライアの分身達は9体。本体も含めれば10体だ。
数の優位性はオーディンの持つ個の力に勝っている。
(未来の見えない戦いか...だが、ここで死ぬわけには行かない!)
脳裏に浮かんだかけがえのない仲間の笑顔を勇気に変え、男はまた
自らの運命を変えるべく、もう一枚のカードをバイザーにベントインした。
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