306:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/30(日) 11:57:27.69 ID:DSAJ+Ylu0
「Wheel vent」
「うおおおおおおおおおおおおお!」
仲間を救うべく猛然とドラグレッダーの元へ突っ込んでくる仲村の
蛮勇に失笑を隠せない龍騎だったが、今更仕留めた相手を取りこぼすのも
愚かしいと思い直し、オルタナティブのファイナルベントが届かない
上空へと舞い上がるようにドラグレッダーに指示を出した。
「うわああああああああ!!」
龍騎を背中に乗せて、オルタナティブのファイナルベントを回避した
ドラグレッダーは後先考えずに突っ込んできた愚か者を仕留めるべく、
その顎を開いて、全てを灰燼に帰す炎の息吹を吐き出した。
しかし、オルタナティブの後先考えない行為によって生じた僅かな隙に
アビスは目を覚まし、おぼつかない手でなんとか龍騎に対抗できる唯一の
カードをバイザーにベントインした。
「Final vent」
「シャアアアアアアアア!!」
雄叫びを上げたアビスラッシャーと先程破壊されたアビスハンマーとは
別の個体が光を放ちながら合体する。
「佐野!おい、佐野!大丈夫か?」
「大丈夫...じゃ、ないかもしれない...です」
「逃げるぞ。早く乗れ」
這々の体で満の傍にやってきた仲村は満が呼び出したアビソドンの
巨大な姿に圧倒されながらも、なんとかホイールベントで呼び出した
サイコローグが変身したバイクへと乗せることに成功したのだった。
意識を失いながらも、しっかりと仲村の腰に手を巻き付けた満は
そのまま深い眠りに落ちていった。
485Res/614.50 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20