307:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/30(日) 11:57:58.22 ID:DSAJ+Ylu0
「ギャオオオオオオオ!」
「ゴオオオオオオオオオ!!」
地上から飛び立ったアビソドンは陸海空の全ての状況に対応できる
形態へと己の姿を変化させ、空に待ち構える龍騎とドラグレッダーに
襲いかかっていった。
ミラーモンスターにはおおよそ知性と呼ばれるものは備わっていない。
しかし、神崎士郎がライダーバトルにおいて使役するミラーモンスターが
最低限の役割を果すようにカードに組み込んだ一種のプログラムによって
ある程度の優先順位というものが契約モンスターの行動を束縛している。
例えばライダーが敵の攻撃を受け戦闘不可能に陥る、あるいは陥りかね
ない状況ならば、状況に応じて契約主を助けなければならないという
強制が契約モンスターには課せられている。
故にアビソドンはそのファイナルベントの特性と神崎士郎が組み込んだ
プログラムにより、擬似的とはいえ図らずもオルタナティブとアビスの
殿を務める羽目になった。
アビソドンから放たれるビームとミサイルの嵐をかいくぐりながら
龍騎は冷静に頭を使いながら、アビスとオルタナティブの持つ時間を一分
一秒でも多く奪うべくドラグレッダーを巧みに操った。
(リュウガのファイナルベントと同等とは...)
アビスのファイナルベントのAPは7000。素の攻撃力はAP5000である。
対するドラグレッダーのAPはAP5000。正面きってやり合えばどちらが
勝利し、どちらが敗北するのかは目に見えている。
契約主のアビスが敵対するライダーと充分な距離を取ったと判断した
アビソドンは悠々と自分の強さをドラグレッダーに見せつけるように、
何処かへと泳ぎ去って行った。
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