305:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/30(日) 11:56:20.39 ID:DSAJ+Ylu0
「Sword vent」
地面に突き刺さった青竜刀を引き抜いた龍騎は狂ったような叫びを
上げながらアビスへと躍りかかった。
「止めてくれ!止めてくれよ城戸さん!俺はアンタの敵じゃない!」
「死ねぇ!」
恐るべき速さの攻撃にアビスは為す術もなく追い詰められる。
防戦一方のアビスは、必死にガードを固めて致命傷を避け続けるが、
龍騎は息切れすることなく防御の上から雨霰と拳と蹴りの暴力の暴風雨を
降らし続けた。
ドラグセイバーを相手の左腿に打ち付け、がくりと左からバランスを
崩して倒れたアビスの左頭部に龍騎の全力の膝蹴りが吸い込まれていった。
一瞬で意識を刈り取られたアビスはそのまま反撃に転じることなく、
そのまま固いアスファルトの地面に全身を叩き付けられた。
「あがっ!」
こめかみを痛打し、余りの痛みに身動き一つ取れないアビスを一瞥した
龍騎はそのままトドメを刺すべく、アドベントで契約獣を呼び出した。
「ギャオオオオオオオオ!」
無双龍ドラグレッダーの地を裂き、空を割る咆哮がミラーワールドに
響き渡る。
「終わりだ」
「Advent」
自分の隣から姿を現したドラグレッダーにアビスを放り投げた龍騎は
既に勝敗の決した勝負に興味はないというように、その場から離れようと
した。
だが、アビスの近くをオルタナティブが通りかかることまでを龍騎は
想像することが出来なかった。
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