180:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/25(火) 11:22:04.98 ID:L6BVEgLS0
『気をつけてください。次の三体のモンスターとは交戦しないように』
『ガルドストーム、ガルドサンダー、ガルドミラージュ』
『この鳳凰のようなミラーモンスターが現状では一番強い野良です』
『貴方のモンスターも強いですが、それ以上に強いです』
『良いですね?』
「分かりました」
しっかりと自分の成すべき事を頭にたたき込んだ満はお目付役の
仲村を車に乗せて、指定された駅前の百貨店の地下駐車場へ向かった。
「仲村先輩。さっきの話なんですけど」
「ああ、お前の言いたいのはコアミラーの配置を神崎が変えてるかだろ?」
「その通りだ。だけど先生の言っている事もあながち間違いじゃない」
ハンドルを握る満に仲村は今までの探索の成果を教え始めた。
「お前が来る前、俺達は他の場所でコアミラーを見つけたんだ」
「えっ?!本当ですか」
「ああ。その時は古ぼけた廃工場の中にあったんだ」
「東條がまっさきに動いた。あれを破壊すれば全てが終わるからな」
「でも、出来なかったんだよ」
「...黒い龍、さっきの最強の野良モンスター、そして黒龍の契約者」
「そいつらと俺達は交戦して...命からがら逃げ帰ったんだ」
「手も足も出なかった。その時、俺は本当に死を覚悟したよ」
「....」
重苦しい沈黙が車の中を包み込む。
「で、もう一度日を改めてその工場に向かったんだ」
「でも、その時には何もかもがもぬけのカラでコアミラーは消えていた」
「そういう事が既に二度あったんだ」
「そうなんですか...」
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