104:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/24(月) 13:03:55.10 ID:WOJJWRsc0
「俺だってそりゃ怖いさ。だって他のライダー話聞いてくれないんだもん」
「イヤミな悪徳弁護士、刑事のくせに悪い奴、極めつけは連続殺人犯」
「考えてもみてよ?折角人を助けるための力がこの手にあるんだぜ?」
「ミラーモンスターなんて化け物に襲われる人も増えていくし...」
「だったらさ、俺はこの力を人助けのために使おうと思ったんだ」
真司の愚痴は留まることを知らなかった。
願いを叶えるために、誰かの命を奪い合うライダー同士の戦いなんて
間違っている。だけど、一部の願いを除き、ライダーがそれぞれ抱いている
願いの価値を一方的に決めて良いものなのだろうかと悩んでいる。
神崎士郎の都合によって引き起こされた人殺しの戦いにおいて、
そこまで出会った人達のことを深く考えて戦えるなんて...。
(勝てねぇよ...本当にこの人ならって、思っちまったじゃんか...)
ただ流されるままの人生を過ごしてきた満にとって、真司の信念は
到底直視できないほどのまばゆい光を放っていた。
「蓮はさ、あっ、蓮っていうのは俺の...なんていうかダチでさ」
「偉そうな奴なんだけど、本当はすっげぇ優しい奴なんだ」
「アイツの願いは、事故で昏睡状態の恋人を元に戻すことなんだよ」
「あ、あとは美穂っていうじゃじゃ馬娘がいてさ...」
「アイツ、死んじゃった家族を蘇らせるために戦ってんだ」
「佐野君知らないかな?白鳥みたいなライダーなんだけど...」
「いえ、知らないです...」
「そっかぁ...アイツ神出鬼没だからなぁ。また男騙してんのかなぁ」
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