201:名無しNIPPER[sage saga]
2017/10/21(土) 20:06:38.56 ID:ANVQ24Nk0
それにしても考えることは同じなんですね。大井さんはそう呟くと私を抱きしめる。私も大井さんを抱きしめ返すと、考えることが同じとは何か。そう思いつく。
提督「何が同じなの」
大井「それ、私が告白を促したあの日に渡すはずだったんですよ。この指輪を提督はお返しとして、あの時渡してくれましたか?」
提督「ノーコメントで」
言えない。急いでて持っていってなかったなんて。
大井「まぁいいですけど。わざわざ問い詰めることでもないですし。なにより、今はこの時間が嬉しいんです」
首元に掛かる力が弱まった。大井さんが私と目と鼻の先まで移動したみたいだ。そして五秒くらい見つめ合うと、また大井さんは瞼を閉じた。
私は大井さんの髪をかき分け、そのおでこにキスをする。
大井「....そこはなんで唇じゃないんですか?」
私は大井さんの唇に人差し指をあて、こう答える。
提督「そこは、正式に結婚してからだよ。大井さん」
大井「あら、ロマンチックですね。嫌いじゃないですよ、その理由。じゃあ首を長くして、待ってますね」
今度は逃さないで、しっかりと私を捕まえてくださいね。提督。
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