202:名無しNIPPER[sage saga]
2017/10/21(土) 20:35:00.09 ID:ANVQ24Nk0
提督「で、何これ」
私が手にしている通称艦隊新聞。鎮守府のあれこれを勝手に纏めた新聞雑誌だ。作成者は考えなくともわかるはず。その新聞の見出しに大きくこう書かれている。提督、結婚式までキスはしないと発表。
大井「まぁほんとのことですし、いいじゃないですか」
乱雑になった書類を纏めると珈琲を置いた大井さんは言った。そういう問題じゃない一体どこから情報が漏れたっていうんだ。あの場には私達以外誰もいなかったはず。
北上「んあーそれ、私が言っちゃったわ...」
ソファで寝っ転がって漫画を読んでいる北上さんはこっちを見ないでそう言った。
提督「なんであれから結構たったのに言っちゃったのかなぁ....」
北上「青葉しつこいもん。しょーがない、しょーがない。ねぇ〜」
体制をうつ伏せにして机に置いてあるポテチをとる。
大井「北上さん、だらしないですよ....」
北上「そーだね大井っち。それにしても、最近は雨続きだねぇ」
大井「ほんと、これじゃ洗濯物が乾かせないって鳳翔さんが嘆いてましたよ。それに私ドライフルーツ作り始めたっていうのに、はぁ」
季節は過ぎ、夏場の蒸し暑さはとうに去って肌寒くなった。それにここ最近は三日三晩雨が続いて、おまけに季節外れの台風も来てるって話だ。
あの日から、だいぶたったけどまだ式を挙げれていない。どうも最近深海棲艦の動きが活発になり始めたせいだ。タイミングを考えろ。
それにしても、北上さんは大井さんの小言を避けるのが上手い。
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