138:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/19(土) 22:24:47.34 ID:mhjGCyBT0
ゼロ。そう聞こえると何かが頬に当たり、爪切りで爪を切ったような切れのいい音が鳴った。
痛みはないけど、そんな音が私から鳴るのはどう考えたって体に悪い。
その衝撃で私は部屋の片隅まで飛ばされ壁にぶつかる。
鈍く肩に広がる痛みを感じ得ながら、ほっぺを球磨さんにビンタされたと知ったのは、球磨さんが足を突き出し、大きく開いた手のひらを宙に浮かべた状態で静止している姿を見てからだ。
私はじんじんと痛む頬に触れた。馬鹿みたいに痛かった。まるで自分指が注射針になってそれを突き刺したと思ったくらいにだ。それに今頃私の頬には球磨さんの手の平の跡が赤く残っているだろう。
球磨「これで少しは目が覚めたがクマ?」
提督「いや何が何だかさっぱりわかんないんだけどさ、球磨さん」
球磨「はあ、もう呆れたクマ....。まぁ、元々そんなのだったクマね....」
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